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感想文:帝一の國

 

映画ノベライズ 帝一の國 (JUMP j BOOKS)

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 映画『帝一の國』公式サイト

 

<ネタバレ感想>

原作は未読です。なんだか重い映画が続いてしまったので気分を変えたく、馬鹿馬鹿しそうな映画は無いかなと探して、上映していた中で一番馬鹿馬鹿しそうだったやつを選びました(ひどい)。結構良かったですね。馬鹿馬鹿しいんだけど、ほんのり良い話で、それでも一筋縄ではいかない感じでまとまっていて、面白かったです。

 

何の予備知識もなく見たわけですが、この映画面白いなぁとまず思ったのは、単純に「帝一が主人公」っていう点だったりします。王道の学園モノなら、大鷹弾が主人公でしょう?裏表なく正義感があって、みんなを引っ張る求心力がある。少女マンガ系でも典型的なヒーロータイプ。爽やか。いいやつ。

帝一はそれに比べると、お前…と呆れたくなる程の策略三昧。よその映画なら悪役だろうなぁ。それでも、夢・目標に向かって一直線で、そのための努力は惜しまない。個人的にあんまり見たことない主人公タイプの学園モノだったんで新鮮でした(コレを学園モノって言っていいのか分かりませんが)。

 

帝一みたいなのが主人公になっているのも、この物語の延長線上に「政治」があるからなんですよね。そう考えると現実的な話だよねコレ。いい歳してあまり政治とか詳しく語れないタイプの私からすれば、大鷹弾のような人に世の中を正しく良い方向にスカッと導いてほしいもんですが、現実には帝一のようなタイプが力を発揮するんだろうなぁ。

「父さん、ピアノが弾きたいよ」の部分は結構ホロリとさせられました。意外と、子育てとか親子のあり方みたいなところにも切り込んでますよね、この映画。

 

色々ネタも満載で面白かったです。とりあえず、マイムマイムをこういう形で見ることになるとは思わなかった。くだらない!笑

原作を知らないのでキャラクターの再現具合については何とも言えませんが、キャストもみんな良かったです。菅田将暉は映画見るたび違う人のようだなぁ。私が彼を最初にちゃんと見たのは「海月姫」で、その女装姿のあまりの可愛さに衝撃を受けて「私もダイエットする…!」と錯乱したのもいい思い出ですが(おいおい)帝一は女装しても全然可愛くなさそうです。俳優さんってすごいね(どんな観点)。個人的には、菊馬のザコい小物感がなかなか好きでした。笑